TOP 読者の声 PR誌「Niche(ニッチ)」26号

PR誌「Niche(ニッチ)」26号

又鬼と山窩

拝啓 批評社 編集部の皆様
「Niche」26号送付有難う御座います。
興味深く拝読させていただきました。さて、
電子書籍ですが、電子書籍、電子書籍と騒ぎすぎです。
本が売れないのは、携帯電話やインターネットではカバー出来ない、真の知識の為の本を作らないからでしょう。
単なるメディア情報ではなく、知的財産となる本作りが二十一世紀には必要です。
合衆国はアレキサンドリア図書館をデジタルで創りたいのでしょうが、マクルーハン曰く、書物は世界で一番最初の商品、そう簡単に滅びません。
旧来の出版体制に拘ってしまうから危機になってしまうのです。
良書は紙もデジタルも選びません。(とは云え、良書はやはり紙でされてうゆくでしょうが。)
去年ようやく貴社の出版物を買いました。『又鬼と山窩』(後藤興善著)。こうした埋もれた本を復刊してゆくことなど、誠に素晴らしい出版の務めだと思いました。もちろん本の内容も二十一世紀に残してゆくに相応しい立派なものでした。これからの出版は読者が求めている本を常に逃がさずに(今年の「書物復権フェア」のラインナップには読みたい本が一冊もありませんでした。)価値ある本創りをしてゆく事だと思います。
以上、乱筆乱文失礼いたしました。
恐々頓首

追申:貴社の二〇一一年目録をお送り下さい。宜しくお願いいたします。

(神奈川県・阿部知則様)