TOP 読者の声 サンカの末裔を訪ねて

サンカの末裔を訪ねて

サンカの末裔を訪ねて

私が子どもの頃、(太田市)農村には箕直しの人がよく訪れました。いつも同じ人が見えるらしく、私の母は話をしていました。私の家の日当たりの納屋で村中の箕を直したり、新しい箕を売ったりして・・・。昭和の一桁の頃は、娘が嫁ぐと嫁ぎ先へ、身ごもる様にと新しい箕をとどけていたそうです。そして箕直しのサンカの人は寄居から来ると母が話していました。多分農家の必需品であった箕は自分の家の印をつけて大切にされていました。
私の父はその頃猟銃を持って、中之条の方へオートバイで遊びに行っていましたが、寄居の方へも仲間と行って多分サンカの家ものぞいたような話を聞いたことがありました。戦後、足尾から来たと言う若い娘さんが私の家へ来て、母に女中に使ってくれと泣いて頼んだことがありました。母は戦後は我が家も貧しくなって自分の家でも米がないなどと訓して帰した事がありました。多分サンカの子だろうと言っていました。みんな亡くなってしまったので話は聞けなくて残念です。とても興味を持っています。
(群馬県・金子珠恵様)