優生思想と健康幻想

  • 八木晃介
  • 税込価格 2520円
  • 判型:四六判、264ページ、上製
  • ISBN 978-4-8265-0543-7
  • 初版発行年月 2011年7月
  • 発売日 2011年7月25日

内容紹介文

いま、健康幻想が一人歩きしている。喫煙者の副流煙による他者への迷惑、激痛からときはなたれた安楽な死、臓器移植によるもう一つの命の救命、という世間の常識の背後でいったい何が起きているのか。
喫煙やアルコール依存による「生活習慣病」や「メタボリックシンドローム」には医学的根拠がないにもかかわらず、個体差を無視した健康診断という名の国家管理によって病気・病弱・障害を優生イデオロギーで区分けし、脳死・臓器移植の法制化と相俟って、総医療費の抑制のために認知症高齢者への安楽死・尊厳死・治療放棄の医療政策が合法化されようとしている。
治療国家の内実をさまざまなケーススタディをとおして実証的に明らかにする。

目次

序章 原発人災から親鸞を想い、優生批判にいたる
第1章 消える〈老人〉・消される〈老人〉――「死なせる医療」とアウトサイダー
第2章 老いの可能性とエイジズム――「社会問題としての高齢化社会」論批判
第3章 逸脱の医療化と医療の逸脱化
第4章 当事者概念をこえて
第5章 「もつこと」と「あること」――いのちを考える
第6章 医療的「知足安分」主義と優生思想
あとがき

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