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隔離・収容政策と優生思想の現在 [MHLメンタルへルス・ライブラリー43]

  • 高岡 健編
  • 価格 2600+税円
  • 判型:A5判、296ページ、並製
  • ISBN 978-4-8265-0720-2
  • 初版発行年月 2020年12月25日 初版第1刷発行
  • 発売日 2021年1月10日

内容紹介文

まえがき 優生思想と隔離収容思想のゆくえ
高岡 健

2016 年7 月、相模原殺傷事件(津久井やまゆり園事件)の加害者=植松聖は、「戦争で未来ある人間が殺されるのはとても悲しく、多くの悲しみを生みますが、障害者を殺すことは不幸を最大まで抑えることができます」と主張した。この思想ならざる〈思想〉を、優生思想と呼びうるかどうかについては、異なる意見がある。同様に、植松は、「重度・重複障害者」に対して「安楽死」による抹殺を実行したと主張していたが、それについても本来の安楽死とはいえないという指摘がある。
一方、優生思想に基づく「安楽死」を、第一段階(「生殖細胞への攻撃」)、第二段階(「胎児への攻撃」)、第三段階(「人間の生命それ自体への攻撃」)の三つに分け、その方法を、延命治療の中止による「消極的安楽死」、麻薬性鎮痛薬等の副作用による「間接的安楽死」、薬剤の注射などにより生命の短縮をもたらす「積極的安楽死」の三つに区分する考え方がある1)。
そして、ナチス型安楽死は積極的安楽死に近く、それは安楽死という仮面
をつけた「非任意の安楽死」であり、「生きるに値しない生命の根絶」であったという。
この考え方にしたがうなら、植松は、第一・第二段階の抹殺に連続するも
のとして、第三段階の抹殺を実行したことになる。また、彼は、「意思疎通がとれない人間を安楽死させます」と明言して殺傷事件を実行したのだから、
それはまさにナチス型安楽死としての積極的安楽死といえる。
しかし、優生思想も安楽死も、ナチズムに固有のものではない。それどこ
ろか、大麻解禁?世界平和?生命の選別という植松の〈思想〉は、ナチズムというよりは、先進資本主義国における〈リベラリズム〉のカリカチュアというべき位置を占めると考えた方がいい2)。
ところで、日本の精神医療の領域で優生思想が問われたのは、第一に戦前
の断種法制定をめぐる論争においてであり、第二に1970 年代の優生保護法
改悪反対運動においてだった。加えて、続く1980 年代には、岐阜大学胎児
解剖実験批判を契機にして、日本精神神経学会研究と人権問題委員会が「優生保護法に関する意見」を公表した。しかし、母体保護法の時代になってからの優生思想については、残念ながら検討が不十分なままと言わざるをえない。
たとえば現在、新型出生前診断(NIPT)の実施が、加速しつつある。旧
優生保護法の思想と現代のNIPT の思想は、まったく別物だとはいえない
のではないか。相模原事件の植松は、「『現代の医療』では出産前に重度・重複障害者だと確定できないから、生まれた後で殺すしかない」と主張していたが、もちろん、この主張は現実とは異なる。選別は、NIPT のように胎児の段階でも可能だし、さらにいえば着床前遺伝子診断(PGD)のように受精卵の段階でも可能だからだ。
このように、旧優生保護法の思想と精神医療とのあいだには、いまだ「旧」と呼ぶことの出来ない、きわめて現代的な問題が横たわっている。
旧優生保護法制定以降、同法3 条に基づく「医師認定」の優生手術数は
増加し、1957 年に最多となったあと、減少に転じている。同様に、同法4・12 条に基づく「医師申請」の手術数は1955 年まで上昇を続け、以後は減少に転じた3)。このカーブと逆比例するかのような推移を示したのが、知的障害者コロニーの開設数である。1959 年まで3 か所にすぎなかった開設数は、1960 ? 1970 年に13 か所、そして1971 ? 1980 年には15 か所にまで増加した4)。(これ以降は減少に転じ、ついに新設はなくなるに至る。)かかる逆相関は、なぜ生じたのだろうか。一口に言って、コロニーへ隔離収容さえしておけば(つまり社会生活を不能にしておけば)、「不良な子孫」を残すおそれはないと考えられたからにほかならない。
もちろん、隔離収容は、知的障害者に対してだけ行われたのではない。精
神医療従事者のあいだでよく知られているように、1960 年代から1980 年代にかけて精神科病床数は倍増し、30 数万床にまで至った。(その後はわずかずつ減少に転じているが、そのスピードは遅い。)
長く戦後の精神障害者の隔離収容を規定した法律は、戦前の精神病者監
護法と精神病院法が合体して成立した旧精神衛生法であった。旧精神衛生法には患者自身の意思による入院は含まれず、精神病者監護法に由来する同意入院(保護義務者の同意による入院で、後の医療保護入院に相当)と、精神病院法に由来する措置入院という、2 つの強制入院が法の中核を占めていた。
その後、精神衛生法が精神保健法を経て精神保健福祉法にかわった現在も、任意入院が導入されたとはいえ、強制入院の問題点は解決されないままである。
すなわち、医療保護入院に関しては、精神科病床数自体の微減にもかか
わらず増加の一途をたどり、現在の入院患者の約半数を占めている。その背景には診療報酬による経済誘導がある。しかし、日本にしかないこの制度は、一個人を公権力によらず強制入院させる制度であり、人権を尊ぶ世界には通用しない。以上については、本書で古屋が述べているとおりである。
また、措置入院に関しては、本書で太田が述べるように、その数自体は全
入院患者数の約0.5% を占めるに過ぎない。だが、相模原殺傷事件において
法の改悪が企図されたように(改悪はとりあえずは阻止されたが)、つねに精神障害者の管理のために用いられる命運にある。こうした中で、いわゆる退院後支援に関する問題がクローズアップされるようになっている。
さらに、究極の強制入院法ともいうべき医療観察法の問題がある。この法
律による入院者には自殺例、再他害例、長期入院例、治療可能性なしとされて一般医療に転院となる例が少なくない。加えて、対象者の範囲を無制限に広げかねない危険性を持っている。これらについては、本書で中島が指摘している。
相模原殺傷事件の翌々年、10 歳代で優生手術を強制された宮城県の60 歳
代の女性が、国家賠償請求訴訟を起こした。これ以降、各地で同様の訴訟がはじまるとともに、各自治体における強制手術数等も、少しずつ明らかにな
ってきている。そうした中、2018 年5 月27 日には、全国優生保護法被害弁
護団が結成された。だが、訴訟は、旧優生保護法は違憲であると判断された場合でも、現時点では除斥期間の壁に阻まれている。
一方、精神障害を理由とする隔離収容政策に関しても、2020 年9 月30 日
に国賠訴訟が開始された。報道によれば、1973 年から東日本大震災で病院
が閉鎖された2011 年まで強制入院を余儀なくされた原告の伊藤時男さんは、「約40 年入院して、退院を諦める患者を見続けてきた。たまらなくて、つらくて。そういう人をなくすために立ち上がった。」と思いを語ったという。
二種類の国賠訴訟が、優生思想と隔離収容思想に立脚した日本の障害者施
策に対し、抜本的な変更をつきつけるものであることに疑いはない。
優生思想と隔離収容思想は、いわば車の両輪である。この両輪によって、
有名な呉秀三の言葉のように、「我が邦十何万の〔現在では何十万のというべきであろうが・引用者註〕精神病者は実にこの病を受けたるの不幸の外に、この邦に生まれたるの不幸を重ぬるもの」とされてしまったのである。
すぐれた啓発映画というべき「夜明け前」(今井友樹監督)には、呉を称
える場面だけではなく、他方で、呉の業績が、見方によっては心を脳に還元する思考に道をひらくものだった可能性や、私宅監置に病床建設を対置する方法論が後の収容主義へつながる可能性を孕んでいたことにも観客の注意を促す仕掛けが、さりげなく嵌め込まれていた。誰のアイデアを採用したのかは知らないが、そのあたりは、よく計算されているのではないかという感想を、私はどこかに記した記憶がある。
呉の時代にはおそらく予想だにしなかった戦後日本の第二次産業社会への転換が、優生思想と隔離収容思想を産みだしたのだ。この負の遺産は、第三次産業社会への転換および現在の情報産業社会への移行のなかで、矛盾が解決されないまま、変容に直面しているといってよい。いまこそ精神保健医療ユーザーと精神保健医療従事者は、共にこの負の遺産を現在的課題へと書き替える時期にきている。
[文献]
1)佐野誠:ナチス「安楽死」計画への道程.浜松医科大学紀要一般教育12:1-34,1998
2)高岡健:いかにして抹殺の〈思想〉は引き寄せられたか. ヘウレーカ,2019
3)伊藤弘人,丸井英二:不妊手術の優生学的適用の推移と問題点―精神障害者への適用を中心として―. 民族衛生59:23-44,1993
4)船本淑惠:知的障害者コロニーの動向にみる地域生活移行の課題. 大阪大谷大学紀要50,25-34,2016

*本書MHL43は、『精神医療』93 号=特集「旧優性保護法と現代」(高岡健+犬飼直子+岡崎伸郎責任編集、2019 年1 月10 日発行)、94 号=特集「措置入院」(太田順一郎+中島 直+岡崎伸郎責任編集、2019年4 月10 日発行)、96 号=特集「医療観察法?改めて中身を問う」(中島 直+岡崎伸郎責任編集、2019 年10 月10 日発行)、97 号=特集「医療保護入院」(古屋龍太+太田順一郎責任編集、2020 年1月10 日発行)の特集部分を収録し、加筆・訂正したものです。

目次

目次 index

まえがき 優生思想と隔離収容思想のゆくえ ●高岡 健 3

第?部 優生思想批判
旧優生保護法─今、被害回復を求めて ●新里宏二
被害者が声を上げることが社会を変える力 16
1 ●はじめに 16 / 2 ●旧優生保護法の立法経緯 16 / 3 ● 1996 年母体保護
法へ改正まで 18 /4 ●母体保護法への改正・厚生省に反省の意識はない? 19
/ 5 ●国際機関などからの勧告を無視し続ける国・厚労省(2001 年厚生省は厚生労働省に) 20 / 6 ●被害者が訴え出ることとなったきっかけ─日弁連への人権救済の申立て 20 / 7 ●被害者が声を上げることで、世論が動き、裁判所・国も動く 22 / 8 ●国の謝罪と補償のあり方 23 / 9 ●まとめ 26

障害を持つ女性の立場から ●安積遊歩 27
1 ●乳児期 2 7/ 2 ●幼児期 2 8 / 3 ●思春期 2 9 /4 ●障害者運動との出
会い 3 1 / 5 ●優生保護法を変えたカイロでの取り組み 3 3 / 6 ●そして妊娠
と出産 34 / 7 ●おわりに 36

優生保護法被害の謝罪と賠償、そして検証と再発防止について ●桐原尚之
1 ●はじめに 37 / 2 ●名乗りを上げた被害者と名乗りを上げられない被害者
37/ 3 ●救済対象者であることの証明方法について 38 /4 ●精神科医の責任
39 / 5 ●どのようなことへの謝罪なのか 40 / 6 ●賠償の対象と検証の対象
41 / 7 ●検証しなければならないこと 42 / 8 ●なにを再発防止するのか 43

優生思想と日本の精神医療 ●高岡 健 44
1 ●国民優生法 4 4 / 2 ●優生保護法 4 6 / 3 ●優生保護法改正反対闘争
47/4 ●岐阜大学胎児解剖実験 4 8 / 5 ●母体保護法以降 4 9 / 6 ●おわりに

優生保護法から母体保護法への改正の経緯 ●朝日俊弘
法改正に至る背景と経過、そして今後の課題 53
1 ●はじめに 53 / 2 ●前段の攻防戦:1972 年─政府提案の優生保護法改
正の動き 5 4 / 3 ● 1996 年の法改正当時の政治的状況 5 5 /4 ●法改正に
導いた二つの大きな当事者運動の流れ─〈障害者解放運動〉と〈女性解放運動〉56 / 5 ●被害者救済に向けた取り組みと今後の「優生思想」=「優生主義」に対抗するために 59

インタビュー?旧優生保護法と精神医療
●岡田靖雄+[聞き手]太田順一郎 62
●優生保護法との関わり 63 /●国民優生法と精神科医 64 /● 60 年代? 70
年代の状況・雰囲気 6 6 /●精神科医たちの優生手術への関わり 68 /●優生
保護法の成立と精神科医たち 7 0 /●優生手術と自治体の姿勢 7 1 /●優生保
護法改正と精神科医 73 /●優生保護法と産婦人科医 73 /●精神疾患患者は
三流国民 75 /●ルビコンを渡って 76 /●本当に命は大切なのか? 77/●障
害を持つ人たちの性に関すること 78 /●精神科医たちへ 80

インタビュー?旧優生保護法と社会
●市野川容孝+[聞き手]犬飼直子 83
●優生保護法は身近な法律だった 84 /●優生学のはじまり 85 /●プレッツ
の生殖衛生学 86 /●優生学はナチズムとイコールではない 87/●ユダヤ人の
優生学者もいる 8 8 /●いわゆる安楽死について 89 /●福祉国家と優生政策
91 /●日本の優生政策 92 /●社会党にも大きな責任がある 94 /●法律と
優生手術 95 /●優生保護法と精神保健福祉法 97/●障害者権利条約23 条
99 /●国賠訴訟・NIPT・高齢化社会 100 /●おわりに 102

第?部 措置入院批判
措置入院 ●太田順一郎 104

精神保健福祉法の医療基本法(仮称)への統合的解消と治療同意の意味 ●池原毅和 108
1 ●はじめに 108 / 2 ●権利条約の要請 109 / 3 ●治療同意の意味 110 /
4 ●おわりに 116

措置入院者の退院後支援 ●澤野文彦
医療機関の精神保健福祉士の立場で 117
1 ●はじめに 117/ 2 ●措置入院者の特徴と包括的支援の必要性 117/ 3 ●
措置入院者への以前からの対応と現状 119 /4 ●沼津中央病院の紹介 120 /
5 ●「退院後支援ガイドライン」に基づく実際の動き?退院後生活環境相談担当者の動きを中心に? 121 / 6 ●まとめ 124

新たな保安処分推進派イデオローグの誕生を論評する ●富田三樹生 126
1 ●井原の主張 126 / 2 ●井原への批判 129

措置入院制度の現状について ●瀬戸秀文 135
1 ●はじめに 1 35 / 2 ●最近の措置入院をめぐる報告について 1 36 / 3 ●措
置入院患者の動向の変化について 137/4 ●措置入院患者の治療転帰につい
て 139 / 5 ●措置入院患者の死亡リスクについて 142 / 6 ●まとめ 143

精神障害者の退院後支援について ●田所淳子 145

第?部 医療保護入院批判
医療保護入院の廃止に向けて ●古屋龍太
日本特有の強制入院制度を「しかたない」で片付けないために 1 ●大切な時間を奪われたひと 1 54 / 2 ●強制入院が急増する日本 1 55 / 3
●医療保護入院急増の背景 1 56 /4 ●〈あたりまえ〉の医療保護入院 1 57/
5 ●精神医療国家賠償請求訴訟へ 159

医療保護入院問題の原点に立ち帰ること ●岡崎伸郎 160
1 ●緒言 1 60 / 2 ●原点は精神保健福祉法2013 年改正である 1 61 / 3 ●
国会附帯決議という財産 163 /4 ●日本精神神経学会の見解にみる医療保護
入院制度 166 / 5 ●結語 168

医療保護入院制度廃止に向けた国連人権メカニズムを活用した当事者団体の取り組みについて ●山田悠平 170
●障害者権利条約について 171 /●条約(国際法)と法律の関係一般について
171 /●条約のチェック機能と現状の進捗 172 /●市民組織の取り組みについ
て 1 73 /●政府解釈の限界 1 75 /●事前質問事項の採択 1 76 /●最後に 177

医療保護入院制度を廃止しなければならない理由●姜 文江 178
1 ●法律上の入院要件が抽象的過ぎること 178 / 2 ●私人に強制入院権限があ
ることの怖さ 180 / 3 ●「同意」に関する矛盾、問題点 183 /4 ●医療保護
入院廃止後の制度について 185 / 5 ●最後に 186

医療保護入院制度を家族の立場から考える ●岡田久実子 187
1 ●私の精神科医療体験 1 87/ 2 ●強制的な入院の体験とは 1 89 / 3 ●医
療保護入院制度について 191 /4 ●望ましい精神科医療のあり方 192

権利擁護の視点から医療保護入院を再考する ●西川健一 195
1 ●はじめに 1 95 / 2 ●経営と入院 1 96 / 3 ●強制入院者・経験者の声 197/4 ●機能できない精神医療審査会 1 97/ 5 ●社会資源の充実を 199/6 ●本人や家族が負担や困難を抱え込まないために 199 / 7 ●自立を与える手段を 201 / 8 ●まとめ 201

諸外国における強制入院制度とわが国の医療保護入院 イギリス、韓国、台湾との比較を中心に ●塩満 卓 203
1 ●はじめに 2 03 / 2 ●諸外国における強制入院制度 2 04 / 3 ●障がい者
制度改革推進会議における医療保護入院制度に係る委員アンケート 208 /4 ●
医療保護入院のあり方検討会で議論された公的保護者制度 210 / 5 ●おわり
に 210

精神衛生法下の同意入院と現行医療保護入院ケア義務からの「解放」という論点 ●後藤基行 213
●はじめに 2 13 / 1 ●精神衛生法下における同意入院の件数の推移 2 14 / 2
●医療費支払財源と入院形態の関係 217/●おわりに 222

第?部 医療観察法批判
やはり、医療観察法は廃止するしかない ●中島 直 226

医療観察法と精神保健福祉法の根本問題 刑事手続と治療提供を再考する ●吉岡隆一 230
1 ●簡単な前置 私的で局地的な経験 230 / 2 ●入り口問題は、刑事手続と
治療提供の(法律判断と医療判断の)関係の問題である 231 / 3 ●リスク評価あるいは再犯予測 医療観察法以後 232 /4 ●精神保健法制と障害者権利条
約 235 / 5 ●井原の議論の検討 237/ 6 ●今後の課題 239

医療観察法再考 ●伊藤哲寛
刑務所敷地内「指定入院医療機関」設置計画に寄せて 243
●はじめに 243 /●刑務所敷地内に施設を作るということ 243 /●司法精神
医学の危うさ 245 /●医療観察法の医療は一般精神医療のモデルにはなり得な
い。 247/●患者を追い詰める精神保健観察 249 /●どうなる刑務所敷地内
の指定入院医療機関 250 /●おわりに 251

医療観察法をめぐる裁判所の判断 ●池田直樹 253
1 ●序 2 53 / 2 ●法における裁判所のスタンス 2 54 / 3 ●「裁判官と精神
保健審判員の一致」 2 55 /4 ●入院継続の審判 2 55 / 5 ●通院処遇の活用
256 / 6 ●そもそも強制治療は対象者の利益処分といえるか 257/ 7 ●進むべ
き方向 257

医療観察法における「社会復帰」の意味について「『本法における医療』継続の担保措置としての『本法における医療』」の継続的提供状態としての「社会復帰」 ●樋澤吉彦 258
1 ●はじめに 2 58 / 2 ●「社会復帰」に関する基本的な問い 2 59 / 3 ●「語」としての「社会復帰」の定義―「辞典」から?/ 260 /4 ●「精神保健観察」にみる「社会復帰」の語られ方 262 / 5 ●「『本法における医療』継続の担保措置としての『本法における医療』」の継続的提供状態としての「社会復帰」―まとめに代えて―265

協力医活動から見た医療観察制度の問題 ●大久保圭策 268
●はじめに?付添人協力医という関わり方 2 68 /●スティグマ化への加担 2 69
/●付添人の問題 2 70 /●元主治医としてできる関わり 2 70 /●鑑定および
鑑定ガイドラインの問題 272 /●社会復帰ニーズ評価と社会的入院としての医
療観察法 273 /●再び同様の行為を繰り返す具体的現実的可能性 274 /●はじめに入院ありき 274 /●おわりに 276

医療観察法と人権をめぐる現場から ●有我譲慶 278
1 ●はじめに?大阪精神医療人権センターとは 278 / 2 ●大阪精神医療人権セ
ンターは医療観察法に反対する 278 / 3 ●大阪の医療観察法病棟の状況 279
/4 ●権利擁護活動 医療観察法病棟への訪問面会活動 282 / 5 ●内省プロ
グラムは当事者に何をもたらしているのか? 286 / 6 ●おわりに 287

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