TOP 現代思想・哲学を読む 独学の冒険─浪費する情報から知の発見へ

独学の冒険─浪費する情報から知の発見へ

  • 礫川全次著
  • 価格 1700+税円
  • 判型:46判、224ページ、並製
  • ISBN 978-4-8265-0631-1
  • 初版発行年月 2015年10月25日
  • 発売日 2015年10月31日

内容紹介文

偶然の出会いから独学へ?独学を愉しむためのテキストクリティーク

いま、なぜ、独学なのか。
インターネットが普及し、ありあまる情報が氾濫していると言ってもいい今日の状況のなかで、さまざまなマスメディアの情報を自分なりに取捨選択していかなければ単なる情報の浪費にしかなりませんし、雑多な情報に振りまわされて自分の存在を見失ってしまいかねません。
そこで自分なりの情報を蒐集し、整理し、いままでの知の集積のうえに、新たな知を発見して、自分なりの世界観を作り出していく必要があります。
しかし、そこから価値ある情報を選び出し、新たな「知」を発見し、構成してゆくことは至難です。
これからは自立した独学者こそがアカデミズムの域を超えて、独学で新たな知の発見を極めた先人たちの豊かな経験を踏まえて、未知の世界に踏み出すことが期待されています。
その具体的方法を明らかにして、老いも若きも共に学び合う「独学の冒険」へお誘いするための一冊です。

【著者略歴】
礫川全次(こいしかわ・ぜんじ)
1949年生まれ。在野史家。東京教育大学卒。歴史民俗学研究会代表。
著書に、『史疑 幻の家康論』『大津事件と明治天皇』『サンカ学入門』『攘夷と憂国』『アウトローの近代史』『知られざる福沢諭吉』『サンカと説教強盗』『異端の民俗学』他多数。
 

目次

独学の冒険──浪費する情報から知の発見へ

目次

まえがき

Q&A──独学者の悩みに答える
Q1・独学を始めたいが、テーマが思いつかない。どうしたらよいか。
Q2・こんなことをキッカケに、研究を始めたという例があれば、教えてもらいたい。
Q3・基礎的な教養の点で自信がない。研究する上で支障はないだろうか。
Q4・研究テーマは持っているが、資料や文献がない。集め方を教えてもらいたい。
Q5・研究の意義について悩んでいる場合、どうすればよいのか。
Q6・図書館の活用法について、教えてもらいたい。
Q7・インターネットの望ましい利用法について、教えてもらいたい。
Q8・古書店の利用法について、教えてもらいたい。
Q9・フィールドワークや聞き取りの方法について、教えてもらいたい。
Q10・研究上の同志を求めたい。どうすればよいか。
Q11・文章にまったく自信がない。文章力をつける方法はないか。
Q12・論文の書き方がわからないので、教えてもらいたい。
Q13・自分の研究を本として出版したい。どうすればよいのか。
Q14・独学者の研究が、アカデミズムの世界で認められることはあるのか。
Q15・知人からブログの開設を勧められた。やってみる価値はあるか。
│コラム・│自分の原稿が活字になった時の愉悦

第一章 独学者とその原点──柳田國男という「独学者」
●独学者としての柳田國男/●若いときの関心を持続せよ
●最初の発想を大切にせよ/●研究の成果をまとめ、公表せよ
│コラム・│「清光館哀史」と陸中の盆踊り歌

第二章 独学者とそのあり方──家永三郎に見る「独学者」精神
●独学者としての家永三郎/●自分の資質にあった研究スタイルを
●一冊の本との出会いを大切に/●「ひとり」との出会いを大切に
│コラム・│目近に見た家永三郎博士の風貌

第三章 独学者とその手法──千葉徳爾の「自学」とその手法
●独学者としての千葉徳爾/●研究の手法は先達に学べ
●誰も研究していないテーマに挑め/●資料の選び方にセオリーはない
│コラム・│内臓・切腹・流血

第四章 独学者が世に出るまで──佐藤忠男の「独学」論に学ぶ
●独学者・佐藤忠男の独学論/●独学者よ、大志を抱け
●チャンスは、みずから切りひらけ/●みずからの長所と持ち味を自覚せよ
│コラム・│東条英機とゲーリング

第五章 八人の独学者に学ぶ──清水文弥・南方熊楠・中山太郎・佐々木喜善・橋本義夫・谷川健一・吉本隆明・杉本つとむ
●喜寿になって初めて本を出した清水文弥/●「真のアマチュア」を目指した南方熊楠
●土俗学者・中山太郎とその学者魂/●佐々木喜善は「単なる資料収集者」か
│コラム・│南方熊楠と柳田國男の間に生じた確執
●八王子が生んだ異色の思想家・橋本義夫/●編集者の感覚で「民俗学」に挑んだ谷川健一
●戦争体験を「思想」に高めた吉本隆明/●杉本つとむの原点は小学生からの質問
│コラム・│橋本義夫、大教師・平井鉄太郎を語る

第六章 独学者にすすめる百冊の本
│コラム・│言語学者・橘正一の業績と評価

〔付録〕 独学名言集
あとがき
参考文献

関連書籍