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河童物語

  • 本堂 清著
  • 価格 2000+税円
  • 判型:A5判、184ページ、並製
  • ISBN 978-4-8265-0630-4
  • 初版発行年月 2015年10月25日
  • 発売日 2015年10月27日

内容紹介文

河童・カッパ・かっぱの不思議な世界のものがたり

 人々は古来から自然界の不思議な異変現象や畏怖の体験からさまざまな想像上の禽獣、妖怪、守護神を数限りなく生み出してきた。
 なかでも吉祥を願う龍や鳳凰、妖怪、河童は人間生活に根強く溶け込んでいる。
 とくに河童は、どじで間抜けで、意地がなく、悪さをして人に捕まると勘弁してくださいと涙を流し、時には詫び状まで入れて、許されると、その恩義に感じて秘伝の薬事方法まで伝えたりする憎めない妖怪である。
 先人が河童や龍の存在を想像力によって育んできたのは、異端な存在や異質なものとの共生を大切にしていたからに違いない。
 これらの妖怪は、驕り高ぶる人間を戒めるために、また自然界への畏怖の念を忘れさせないために、異界に生きる生物を具象化したものではないだろうか。
改めて古代人の叡智に学び、河童も存在を見直してみなければと思う。
◆カラー画90枚収録

著者略歴
本堂 清(ほんどう・きよし)
1931年、土浦市生まれ。子供の頃から絵を描くことが好きで、師について油絵を学び、27歳から東京上野の美術館における洋画美術団体展に出品以来、日展ほかさまざまな絵画展に出品している。日本画の富岡鉄斎、小川芋銭などの学識に裏打ちされた心象水墨画に魅せられて、水墨画にも縁を深めた。
土浦・石岡地方教育センター長、土浦市文化財審議委員、洋画団体東光会参与審、日展会友、全国水墨画協会理事を歴任し、茨城県美術団体功労者賞受賞。
著書として、『山の荘物語』(私家版)『土浦物語』『土浦町内物語』(常陽新聞社)、『私本常陸太平記』(筑波書林)、『新治物語』『清空さんの水墨画』他多数。

目次

はじめに

河童名所旧跡

・ 河童についてのプロローグ

河童
河童像
河童忌
河童守護神 罔象女水神
河童総元締 九千坊
九千坊の女房 ポンポコ
河童譚
河童のへそ
人と河童のDNAは同じ
哀しき先祖
河童の肌色変化

・ 河童のキャラクターいろいろ

河童のパラダイス西海道
海御前を祀る平家
関東支配 大利根の禰々子【ねねこ(禰は正字です)】姉御
女は己の悦ぶ者のために形をつくる
河童と鉄
かぴたり(川浸り)
河童ときゅうり
河童と相撲
カッパ全国集会
カッパ相撲大会

・ 河童伝説

牛久の芋銭河童
小川芋銭の河童画
芋銭の河童談義
与沢の七郎河童
佐野子の河童
河童の屁
屁の河童
平さんと河童
榎浦の助平河童
潮来の伊太郎河童
猿は河童の天敵
地中に封じ込められた河童
紫式部の尻子玉
河童と瓢箪【ひょうたん】なまず
夜這い河童
河童の詫び状
河童の手紙
かっぱ橋
十三枚膏薬
河童のすり(尻)
河童は蓼【たで】汁も嫌い
偽装妖怪に好奇心
河童がくれた瓢箪徳利
酔態河童 河童族の秘密酒
墨田の河童
猿ヶ石川のカッパ淵
河童石
九頭龍川の鉱毒と河童
人と河童

・ 柳田国男の遠野物語から

消えた河童の赤児
遠野の赤河童
赤児は河童の子
遠野・姥子淵の河童の詫び状

・ 河童の独り言

河童の欣然自喜
油断大敵
河童よ何をくすむ
河童太平楽
河童の川流れ
水底に遊ぶ河童の真見性

・ 天狗の話

河童と烏天狗
天狗の親孝行

・ 河童と大相撲

河童と大相撲
相撲の起源とエトセトラ

主な参考図書

あとがき

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