TOP 古代史の謎に迫る 古代ヤマト王権の縁起と伝承─『記・紀』に消されたニギハヤヒ命の実像

古代ヤマト王権の縁起と伝承─『記・紀』に消されたニギハヤヒ命の実像

  • 木村博昭著
  • 価格 2400+税円
  • 判型:46判、280ページ、並製
  • ISBN 978-4-8265-0610-6
  • 初版発行年月 2014年11月20日
  • 発売日 2014年11月21日

内容紹介文

『記・紀』神話によって形づくられた日本古代の歴史は本当だろうか?
日本には八百万の神々が祀られているが、彼らは神として祀られるまでは普通の人間であったに違いない。
「ちはやぶる神 神にましますものならば あはれと思しめせ 神も昔は人ぞかし」と「梁塵秘抄」にあるように、人並み外れた能力を持ち、歴史に残る功績を達成した人たちが神々として祀られたのではないのか。
 ところが、『記・紀』は、古代の神々を神話の世界に封じ込め、人びとの心のつながりを断ち切ってしまった。『記・紀』は古代の歴史伝承や神々の記録ではなく、ある政治的意図のもとに歴史的事実を神話化して創作してしまったのではないのか。
 多くの神社の縁起と伝承が千数百年の悠久の歴史を超えて現存しているのは、八百万の神々が実在していたことの証である。文字ではなく口承によって幾世代にもわたって継承され、今日に至るまで存続しているのではないのか。
 『記・紀』神話が歴史の背後に押しやってしまった神々の実在の歴史を神社の縁起と伝承を手掛かりにして、古代ヤマト王権の実相を明らかにすると同時に、『記・紀』神話がいかなる政治的意図にもとづいて歴史を改竄したかを徹底的に検証する。

目次

古代ヤマト王権の縁起と伝承
――『記・紀』に消されたニギハヤヒ命の実像

はじめに

第1章 『先代旧事本紀』とニギハヤヒ命
1 『旧事紀』の伝承
2 ニギハヤヒ命実在の証し

第2章 ニギハヤヒ命と天火明命
1 ニギハヤヒ命を祀る神社と伝承
2 天火明命を祀る神社と伝承

第3章 大物主神
1 大物主神を祀る神社と伝承
2 大物主神とニギハヤヒ命
3 大物主神と大己貴神
4 大物主神と伊波礼彦命

第4章 大己貴神(大国主神)
1 「大国主神」の謎
2 出雲大社
3 大己貴神の合祀と改変
4 神々の検証

第5章 大歳(年)神
1 大歳神社と伝承
2 大歳神を祀る神社と伝承
3 大歳神の実像

第6章 賀茂神社の神
1 賀茂御祖神社(下鴨神社)
2 賀茂別雷神社(上賀茂神社)
3 賀茂神社創祀の秘密

第7章 大山咋神と火雷神
1 大山咋神を祀る神社と伝承
2 火雷神を祀る神社と伝承
3 大山咋神(火雷神)の正体

第8章 石上神宮の神
1 布都御魂大神
2 布留御魂大神
3 布都斯魂大神
4 「鎮魂祭」

第9章 熊野大社の神
1 速玉大社(新宮)
2 本宮大社
3 那智大社
4 謎の熊野詣

第10章 伊勢神宮の神
1 アマテラス
2 内宮の謎
3 外宮の謎
4 「心の御柱」

第11章 御歳(年)神
1 初代皇后の謎
2 御歳神を祀る神社と伝承

第12章 豊受大神
1 豊受大神を祀る神社と伝承
2 豊受大神の系譜
3 豊受大神と「邪馬台国」

第13章 海の神と海人族
1 綿津見神(少童命)
2 住吉神(筒男命)
3 宗像神
4 ワニ氏の伝承と「鹿神」

第14章 鹿島・香取両神宮と春日大社の神
1 鹿島神宮
2 香取神宮
3 春日大社

第15章 スサノオ尊
1 「天王」スサノオ
2 九州遠征と「邪馬台国」

第16章 まとめ
1 『記・紀』のイデオロギー
2 律令制への移行
3 御霊信仰
4 伝承が語る古代

参考文献
あとがき

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