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精神現象を読み解くための10章 PP選書(Problem&Polemic:課題と争点)

  • 高岡 健著
  • 価格 1900+税円
  • 判型:46判、248ページ、並製
  • ISBN 978-4-8265-0603-8
  • 初版発行年月 2014年7月10日
  • 発売日 2014年7月12日

内容紹介文

社会の中の精神現象のプラットフォームの上に立って、
こころの復権のために、
「滅びの明るさ」(太宰治)が蔓延する時代を眺望する!

「そうとう悪い時代になってきた」。
フクシマの惨状によって明らかになった原子力ムラの羞悪な利権争いをはじめ、STAP細胞研究のいかがわしい専門家集団の知の荒廃は、目を覆うばかりである。
一方では、大企業優遇政策がまかりとおり、他方では、消費増税と相俟って、社会保障費の削減策による格差社会のさらなる進行の中で、呻吟する大衆の生活崩壊現象がさまざまな領域で噴出しつつある。

第1章では、消費支出の中の基礎的支出を選択的支出が上回るための(吉本隆明は前者を必需消費、後者を選択的消費と呼んだ)経済?政治行動をとることにより、はじめて中間大衆のこころは文化の豊富化へと向かい、国境を超えることができる。
第2章では、2020年 政治祭典の東京オリンピックを手掛かりに、スポーツ文化を<民族>と<国家>から大衆の手に取りもどす方途を探る。
第3章と第4章では、刑事少年事件の裁判に登場することになった<社会人一般>という擬制を徹底批判し、被告人・少年を生贄とすることの陥穽を指摘する。
第5章と6章では、かつてイリイチが論じたテーマである学校と医療について、生?解剖学と生?政治学(フーコー)による呪縛から、人間を救抜する道筋を展望する。
第7章では、格差社会における労働組合・不況・税制といった経済社会問題を。大衆の視点からとらえなおす。
第8章と第9章では、環境・エネルギー・戦争をめぐる不毛な言説もいくつかを具体的にとりあげ、根底から批判する。
第10章では、文芸作品を題材にしつつも、作品の芸術的評価自体からはあえて逸脱して、時代の病理現象を剔抉する。

目次

PP選書[Problem & Polemic:課題と争点]
精神現象を読み解くための10章*目次

はじめに

第1章
大衆の中の精神現象
第一節●消費行動論/第二節●政治行動論/第三節●選挙論/第四節●続選挙論/第五節●都知事選論

第2章
スポーツの中の精神現象
第一節●東京二〇二〇年オリンピック論/第二節●オリンピック・パラリンピック再論/第三節●Jリーグ横断幕論

第3章
犯罪の中の精神現象
第一節●裁判員裁判論/第二節●裁判員裁判再論/第三節●行政テロル論/第四節●死刑論/第五節●続死刑論/第六節●秋葉原殺傷事件論/第七節●続秋葉原殺傷事件論/第八節●映画・秋葉原殺傷事件論/第九節●オウム真理教裁判論/第十節●冤罪論

第4章
少年事件の中の精神現象
第一節●光市事件論/第二節●続光市事件論/第三節●渋谷遺体切断事件論/第四節●バージニア工大乱射事件論/第五節●秘密漏示論/第六節●神戸ネットいじめ自殺事件論

第5章
学校の中の精神現象
第一節●教育再生会議論/第二節●学校論/第三節●父性批判論/第四節●伝統的子育て論/第五節●いじめ自殺論/第六節●続いじめ自殺論

第6章
医療の中の精神現象
第一節●脳死臓器移植論/第二節●臓器移植法論/第三節●続臓器移植法論/第四節●タミフル論/第五節●労働安全衛生法論

第7章
格差社会の中の精神現象
第一節●連合論/第二節●不況論/第三節●続不況論/第四節●酒税・たばこ税論/第五節●税制論/第六節●続税制論/第七節●生活保護法論

第8章
環境・エネルギー技術の中の精神現象
第一節●環境ファシズム論/第二節●地球温暖化論/第三節●『ザ・コーヴ』論/第四節●原発論/第五節●再生可能エネルギー法論/第六節●原発―エネルギー再論

第9章
政治の中の精神現象
第一節●戦争論/第二節●PTSD論/第三節●ビンラディン論/第四節●生―権力論/第五節●学級委員会政治論/第六節●検察審査会論/第七節●靖国論/第八節●続靖国論/第九節●領土論/第十節●特定秘密保護法論

第10章
文芸の中の精神現象
第一節●『1Q84』論/第二節●続『1Q84』論/第三節●村上春樹小論/第四節●続村上春樹小論/第五節●『ヴィヨンの妻』論/第六節●『蟹工船』論/第七節●新『蟹工船』論/第八節●サリンジャー論/第九節●私小説論/第十節●吉本隆明小論

あとがき

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