TOP 環境と生命を考える 脱原発 ドイツと日本─学ぶドイツ・懲りない日本

脱原発 ドイツと日本─学ぶドイツ・懲りない日本

  • 伊関武夫著
  • 価格 1890円
  • 判型:46判、232ページ、並製
  • ISBN 978-4-8265-0570-3
  • 初版発行年月 2013年1月25日
  • 発売日 2013年1月27日

内容紹介文

3.11の東日本大震災に誘発されて勃発した未曾有の福島第一原子力発電所のメルトダウン。その3日後にドイツのメルケル首相は、電光石火のごとく、「全原発17基の3ケ月間一時停止、原発8基は稼働禁止」を発表し、3カ月後には「停止指示した原発は即時廃棄処分。残りの9基も2022年までに閉鎖」を閣議決定した。
この間、日本は何をしていたのか。2012年12月16日の衆議院議員の選挙が行われるが、12党派が乱立したなかで、脱原発、廃棄を言明した党派は,生活が第一をはじめ、未来の党、社民党、共産党以外に見あたらない。フクシマの復興は1年9ケ月経った現在に至るまで遅遅として進展しない。
ドイツと日本、この違いは何に由来するのだろうか。幾度となくドイツに紀行して見聞したドイツ人のものの見方、考え方、そして過去の歴史のなかに自分たちの現在の姿を見る眼を養い、未来に向けて構想するドイツの精神風土や文化風土を考察し、日本人と日本の文化風土を比較検証しながら脱原発の思想を分かりやすく具体的に明らかにする。

目次

はじめに 3

第一部
原発をめぐるドイツと日本

1 ドイツの選択 21
脱原発の原点は酸性雨――緑の党は産みの親、育ての親 21
脱原発を加速させたチェルノブイリ事故 25
シュレーダー首相と緑の党 29
「原発利用に倫理的根拠はない」――メルケル首相の「転向」 32
ドイツの再生可能エネルギー 40
ドイツ再統一時に廃炉を決定したグライフスヴァルト原発の今 42
ゴアレーベンをめぐるドイツの苦悩 45
コラム1 完成未使用の高速増殖炉がテーマパークに変身!! 48

2 わが道を行く原発大国フランスだが…… 51
フランスの原発電力を当てにしたドイツの脱原発? 51
潮目が変わるか? フランス 52
コラム2 フェッセンハイムにも大地震が? 58

3 原発急発進の日本――その先にあったものは? 61
「原子力の平和利用」の美名に惑わされ 61
隠蔽体質と義務の放棄 67

4 日本の原発の行方 69
これが原発の本質 69
プロパガンダ 80
老朽化・経年化・高経年化 89
ライフスタイルと社会のあり方 92
菅前首相の対応 99
保守化する野田首相の政治スタンス 104
デモの波と国民世論 109
原子力規制委員会と国民への欺瞞行為 112
原発人災の張本人自民党 117

第二部
ドイツ人、そして日本人

1 ダブルスタンダードの原発輸出 123
「真昼間なのに暗いわねぇ……」 123
トルコ系ドイツ人 129
トルコに原発輸出? 134
切り離した列車の行く先は? 138
コラム3 沖縄・宮古島の博愛 141

2 ヴェッツラーで問われる原発の本質 144
朝市と胡瓜 144
「ロッテハウス」で問われる原発の本質 149

3 「原発と倫理」のマールブルク 155
聖エリーザベト教会前での驚き 155
原発の是非と「倫理委員会」 158

4 「ゲッティンゲンの七教授事件」と反核の「ゲッティンゲン宣言」 163
ドイツの原発・日本の原発 163
大学の自治、そして反核と原発 172

5 「菩提樹」の町でも原発談義 175
サイクリングの四人組? 175
ラーツケラーと原発 181

6 ハンザの町から首都ベルリンへ 188
クリューメル原発と「もんじゅ」 188
ベルリンへの車中で原発疑問 195

7 六度目の訪問! ゲンゲンバッハ 204
ドイツとの関わり 204
原発メーカーの世界戦略 208
原発と親友たち 216
この景観をいつまでも 219

おわりに 227

関連書籍