TOP 環境と生命を考える 建築基準法の盲点◆地震列島日本の木造家屋の耐震基準

建築基準法の盲点◆地震列島日本の木造家屋の耐震基準

  • 岡田嘉寿夫著
  • 価格 2100円
  • 判型:A5判、240ページ、並製
  • ISBN 978-4-8265-0563-5
  • 初版発行年月 2012年6月25日
  • 発売日 2012年6月27日

内容紹介文

この国の自然災害史でも特筆されるかの阪神・淡路大震災から早くも一六年が過ぎたが、かけがいのない命の大切さ、あの悲劇を後世に語り継ごう、減災、自助、公助などのフレーズを飽きるほど聞かされてきた。しかし、掛け声の大きさとは裏腹に、家が潰れてしまってからの、多くの人々が死んでしまってからの「後始末」ばかりであることに気付かねばならない。
本書は建築技術、特に木造建築の住い=軸組在来構法の面から、予測される巨大地震の際に、阪神・淡路大震災での惨状を愚かにも再現することになった東日本大震災の恐るべき隠れた実態(木造建築物の耐震基準の虚構)を明らかにして、その危険性に警鐘を鳴らすものである。(本書「はじめに」より)

目次

【目次】はじめに──平成二三(二〇一一)年三月一一日・午後二時四二分/第?部 東日本大震災と木造耐震家屋という虚構──二度と同じ悲劇を繰り返さないために/第一章 大津波で壊滅した木造の住居及び業務用の建物の復興計画について/ 1 高台移転について/2 「東日本大震災復興構想会議」について/3 児童たちの〈逃げ足〉訓練について/4 近海の漁獲操業再開について/第二章 津波に遭わなかったけれども地震動で損壊した木造の建物の修復計画について/第三 原発事故によって住めなくなった建物について/第四章 「負の遺産」を引き継がない復興計画について/1 緩やかな湾状沿岸における場合…仙台湾以南を想定/2 リアス式海岸の沿岸における場合/第五章 その他の実態から見えてきた復興事情と超高齢社会について/1 高台移転住宅の盲点について/  2 高齢者にとって〈いい家〉とは/3 あなたにとって〈最良の建築家〉とは/4 福島第一原発緊急情報〈除染汚泥の最終処理についての提言〉/5 観光地とお米を守るにはどうする/付記/第?部 地震列島・日本の木造家屋と建築基準法の盲点──阪神・淡路大震災の教訓/第一章 建築基準法及び関連法規の虚構の構図/1 建築基準法第一条の最低基準の意味/2 建築基準法第六条の知事指定の意味/3 建築基準法施行令第四六条の耐力壁の倍率及び総量の意味/4 建築物の耐震改修の促進等に関する法律/5 住宅の品質確保の促進に関する法律/6 長期優良住宅の促進に関する法律/第二章「平成7年阪神・淡路大震災 木造住宅等震災調査報告書」の虚構/第三章 著名大学建築学科の教授たち/1 「基準法は最低基準だがぺしゃんこになってもその下で死ぬことはない」/2 もう一つの妥当論/3 耐力壁の最低限度規定の<無改正>の現状/4 日本の建築技術は世界一という虚構/5 建築学者の技術者としての使命感/6 地震災害県の県民は救われない(能登半島の一例)/第四章 新聞の情報操作という虚構/1 阪神・淡路大震災の一七年前の予告記事/2 大学教授の無責任な発言/第五章 耐震工法コンペという虚構/1 静岡県主催の場合/2 兵庫県主催の場合 /第六章 地方自治体の建築行政の虚構/1 静岡県の場合/2 兵庫県の場合/第七章 実大建物振動実験という虚構/第八章 「木造住宅の耐震診断と補強方法」という虚構/第九章 木造工務店の不誠実な工事と対応/1 静岡県の場合/2 兵庫県の場合/第一〇章 木造軸組構法建物における<究極の耐震工法>とは/1 新築の場合/2 既存の場合/ 終 章/参考文献リスト/あとがき/

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