• 花園大学人権教育センター
  • 価格 1890円
  • 判型:四六判、192ページ、並製
  • ISBN 978-4-8265-0520-8
  • ISBN 4-8265-0520-5
  • 初版発行年月 2010年03月
  • 発売日 2010年03月20日
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内容紹介文

21世紀を迎えて10年が経とうとしている。部落問題においては同和対策事業特別措置法が終了し、全国同和教育研究協議会は全国人権教育研究協議会と名を変え、ハンセン病問題にかんしてはらい予防法違憲国家賠償訴訟は裁判所によって違憲判決となり国が政策の誤りを認めて謝罪した。表面的には前世紀に日本が抱えていた人権問題は解消されつつあるようにみえる。
しかし一方で、不況が続くなか年間の自殺者数が3万人を越える状況が10年以上続き、環境問題には小手先の対策しか打ち出せず、戦後60年を経た現在も沖縄県の米軍基地問題に妥協点を見出す事ができないでいる。
それまで目に見える形で存在していた差別・人権の問題は解消されたのではなく、名前や姿を変えて今日にも受け継がれている。あらゆる理念が倒錯した状況のなかで、人権の意識と社会連帯思想の構築を目指した実践者たちの発言集。

目次

Non-nuclear One love(冨田貴史)
●原子力問題との出会い●日本「原発」列島●被ばくのメカニズム●劣化ウランとイラク●六ヶ所村の複合悲劇●放射能と「確率」の欺瞞●原発のない「くらし」とは●スウェーデンの場合
未来への語り部――ハンセン病の歴史と今後に向けて(青木美憲・森敏治)
[医療者として]●ハンセン病への誤解と偏見●元来、「隔離」は不要だった●国家・医療・国民の責任●今後、何をなすべきか
[元ハンセン病患者として]●一五歳で長島愛生園へ●療養所生活からの脱出
基地を笑え! ?お笑い米軍基地(小波津正光)
●僕も沖縄も矛盾だらけ●「笑える沖縄」を笑えるか●問われる沖縄の発信力●写真で「笑えぬ沖縄」を笑う
視覚障害者の完全な選挙権確立のために(愼英弘)
●点字投票権確立の歴史について●点字選挙公報について●終わりに
戦争と障害者――兵役免除対象と障害者(藤井渉)
●はじめに●徴兵令の制定●新徴兵令の制定●兵役法の制定●徴兵検査の実態●おわりに
社会連帯思想は、なぜ定着しないのか(林信明)
●テーマのむずかしさ●聖書のことばと友愛の思想的源流●友愛と救貧委員会●社会連帯の思想●フランス憲法に見られる友愛と連帯●社会的排除と社会参入最低保障金制度●パリの路上生活者たち●中流意識の虚構性●「連帯」という言葉は、どのように使われるのか
反差別と大学――「文学部ただの八木教授」十八年の軌跡(八木晃介)
●1 はじめに●2 禅と人権と「ただの八木教授」●3「ただの八木教授」見参(一九九二年四月)●4「ただの八木教授」かく闘えり●5 やられてしまった「ただの八木教授」●6 反差別と大学

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