• 礫川 全次
  • 価格 2625円
  • 判型:四六判、288ページ、上製
  • ISBN 978-4-8265-0519-2
  • ISBN 4-8265-0519-1
  • 初版発行年月 2010年08月
  • 発売日 2010年08月10日
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内容紹介文

「明治維新」とは何であったのか!
尊王攘夷を旗印にして倒幕・権力奪取に成功した「維新政府」は、開国和親を表明し、欧化主義を選択した。近代化のネジレを象徴する神戸事件に直面した「維新政府」は、欧米諸国の外圧に屈するが、この事実は巧妙に隠蔽された。
外圧と内紛の激動期を生きた幕閣・幕臣および志士たちの思想と行動を克明に跡付け、捏造された維新史を大胆に検証する。

目次

まえがき
序章 明治維新とネジレ
攘夷から開国へ/戊辰四月の「檄文」/雲井龍雄の「討薩檄」/明治尊攘派の論理/「ネジレ」という言葉について/明治維新という矛盾
第一章 本居宣長と皇国思想
攘夷と復古/偏狭なり本居宣長/「優レタ国柄世界ガ仰グ」/「この確信犯に付ける薬はない」/「邪教」対「国学」/上田秋成の歴史観/本居宣長と「ことよさし」
第二章 吉田松陰と下田踏海事件
吉田松陰と会沢正志斎/「下田踏海事件」とは/川口雅昭氏の「下田渡海考」/黒川嘉兵衛による「取調書」/鳥山新三郎の証言/なぜ須崎村に向かったのか
第三章 揺れる松陰、偽る松陰
佐久間象山と海外漂流計画/肥後勤王党との交流/玖村敏雄と『吉田松陰』/三月五日の酒宴/『回顧録』を深読みする/僧黙霖の慧眼/吉田松陰と「偽りの誓文」
第四章 幕臣・福沢諭吉の憂国
『夜明け前』と福沢諭吉/「一種特別なる人種」/洋学者と憂国/『唐人往来』とナショナリズム/『福翁自伝』の空白期間/「外国の兵を以て防長御取潰し」
第五章 元治元年に始まる
小栗上野介の借兵征長論/「仏人の兵勢を借りて」/「長州征伐の先鋒」/「はなはだ見苦しい日本歴史」/勝海舟と西郷隆盛/倒幕運動とパークス/小栗上野介と郡県論/「みずから倒れ、みずから削小して」
第六章 赤報隊の悲劇
赤報隊事件と魁塚/年貢半減令ゆえの処分か/取り消された年貢半減令/「幕領ノ分ハ賦税ヲ軽ク致シ」/赤報隊事件の真相/赤報隊と博徒/狡兎死して走狗烹らる
第七章 神戸事件の本質
神戸事件とは何か/瀧善三郎義烈碑/なぜ「神戸事件」なのか/神戸事件の論点/「大政復古ヲ報スルノ国書」の日付/「開交ノ詔」の日付/「最後の口述」の改竄/神戸事件とネジレ/パークスと伊藤博文
第八章 明治維新と郡県論
伊藤博文と「兵庫論」/封建制度と郡県制度/岩倉具視と郡県論/王政復古と郡県論/伊藤博文の三建白/「皇国ヲ憂フル者ト云フベシ」/「郡県の名を仮りて」/贋貨問題と版籍奉還
第九章 廃藩置県と二卿事件
明治初年の危機/テロ・陰謀・反乱/朝鮮挙兵の陰謀/丸山作楽「冤罪」説/丸山作楽と二〇万円/二卿事件と征韓論/敬神党の論理と心情/二卿事件の遺恨
第一〇章 佐田白茅と征韓論
「征韓論の嚆矢」/朝鮮出張の辞令/「佐田調査団」の任務/木戸孝允の因循論/対馬藩と歳賜米/朝鮮官吏との会見/「朝鮮国交際始末内探書」/佐田白茅の第三建白/横山正太郎の征韓反対論
終章 偽りの明治維新
岩倉具視の「一喝」/改竄された史料/福地桜痴と「廃帝論」/水野忠徳の「廃帝論」/福沢諭吉の天皇観
◆コラム◆坂本龍馬を斬った男/吉田松陰と福沢諭吉/伊藤博文の日の丸演説/敵を欺くものはまず味方を欺く
あとがき
参考文献
人名索引

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