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穢れと差別の民俗学

  • 礫川 全次
  • 価格 3675円
  • 判型:A5判、200ページ、上製
  • ISBN 978-4-8265-0474-4
  • ISBN 4-8265-0474-8
  • 初版発行年月 2007年11月
  • 発売日 2007年11月10日
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内容紹介文

〈穢多〉に対する差別は、江戸後期以降、歴史的・社会的要因によって激化したが、その際、民衆の差別意識を支えたのが、〈穢れ=ケガレ〉の観念であった。 かつて神主は自ら獣を屠り、神前に供えていた。すなわち、古代の日本には、〈死穢〉〈血穢〉といった観念は存在しなかった。ところが神道思想家は、日本語である〈ケガレ〉に、仏教に由来する〈穢〉の観念を潜りこませ、あたかもそうした観念が、太古の昔に存在したかのように仮象した。倒錯した伝統主義であり、〈ナショナリズム〉である。
 穢(え)=穢れ=ケガレの形成過程を検証しながら、差別の実相とナショナリズムの本質に迫る資料集。

目次

◎解説編 穢れとナショナリズム
◎資料篇 1.足利近傍の賤民(一八八六年)坪井正五郎/2.穢多は他國人なる可し(一八八六年)藤井乾助/3.ヱッタハ越人ニシテ元兵ノ奴隷とナリタルモノナル事及ビ其他ノ事ドモ(一八八七年)金子徴/4.穢多に就ての人類學的調査(一八九七年)鳥居龍蔵/5.西宮の傀儡師(一九一九年)吉井太郎/6.特殊部落と寺院(一九一九年)喜田貞吉/7.土佐の賤民制度並沿革(一九一九年)寺石正路/8.播磨印南地方のモチと番太(一九一九年)独尊生/9.備後御調郡地方の特殊民(一九一九年)川邊政一/10.丹波西北部に於ける平民の特殊な肩書(一九二〇年)板根生/11.空也上人とハチヤ傳説との交渉(一九二一年)倉光清六/12.東豫に於ける特殊民の藝業(一九二一年)森本樵作/13.東豫の或る部落の十年前の話(一九二一年)松風村雨楼/14.特殊民と琉球(一九二二年)佐喜真興英/15.非人同情美談(一九二二年)予水老魚/16.常陸真壁地方特殊民雑話(一九二二年)鶴岡春三郎/17.美作誕生寺の會式と「オモテギ」部落(一八二三年)伊藤祐晃/18.朝鮮白丁に就て(一九三〇年)金根?/19.座談會 徳川時代の部落の産業経済に就て(一九三二年)喜田貞吉・三好伊平次ほか/20.他屋生活について(一九三三年)千代延尚寿/21.特殊部落民異名考(一九三五年)橘庄一/22.月経方言考(一九三五年)橘庄一/23.血穢考(一九三四年)田中香涯
◎あとがき

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