TOP 犯罪の民俗学戦後教育の検証教育・心理 学校の中の事件と犯罪2

学校の中の事件と犯罪2

  • 柿沼 昌芳, 永野 恒雄
  • 価格 1890円
  • 、216ページ、並製
  • ISBN 978-4-8265-0361-7
  • ISBN 4-8265-0361-X
  • 初版発行年月 2002年11月
  • 発売日 2002年11月20日
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内容紹介文

1986年のチェルノブイリ原発事故をひとつのきっかけに、社会主義の大国ソ連はその威信を失い始め、それ以前から顕在化していた東欧諸国の社会主義離れを加速する。
国内では、アメリカのレーガン大統領と「ロン・ヤス」と呼び合う中曽根首相が、保守・反動の流れを誘導していった。「日本列島不沈空母化」発言(1983)、米原子力空母の佐世保寄港(同)、首相の靖国神社公式参拝(1985)、国鉄の分割民営化(1987)、防衛費GNP一%枠突破(同)などは、そうした流れを象徴する出来事であった。
この時代、教育の面でも、臨時教育審議会設置(1984)、文部省の「国旗・国 歌」徹底通知(1985)、『新編日本史』検定合格(1986)など、「反動化」が進んだ。気をつけなければならないのは、当時、《学校》や《教育》をめぐって生じた「事件や犯罪」が契機となって、そうした「反動化」の流れが加速していった点である。
1983年の「横浜浮浪者襲撃致死事件」や「町田忠生中ナイフ刺傷事件」が、翌年の臨教審設置に結びついたのは、単なる偶然ではない。1980年代後半にいたって、教育をめぐる混乱は一層深まり、学級崩壊・学校崩壊が叫ばれる中で、教育行政の攻勢が強まる一方、教育の地方分権・情報公開・市民参加など、新しい流れが学校に風穴をあけようとする動きがあるが、教師の権威と発言力は目に見えて衰退するだけでなく、教師バッシングすら起きている。池田小学校児童殺傷事件を機に触法精神障害者の処遇の法制化と相まって、憲法改正の露払いとして教育基本法の改正が日程にのぼりつつある。これが2002年秋の教育情況である。

目次

まえがき
凡 例
第1章……都立高校教師ホーム転落死事件……1986
第2章……鹿川君いじめ自殺事件……1986
第3章……浦安市暴走族抗争致死事件……1989
第4章……福岡市中学生「生き埋め」事件……1989
第5章……神戸高塚高校「校門圧死」事件……1990
第6章……兵庫県立農業高校不正入試事件……1991
第7章……神戸高専「エホバの証人」事件……1991
第8章……風の子学園事件……1991
第9章……龍野市体罰自殺事件……1994
第10章……大島南高校飛び込み事件……1995
第11章……近大付属女子高校体罰死事件……1995
第12章……生徒会誌切り取り事件……1996
第13章……尼崎東高校セクハラ事件……1996
第14章……旭川市中学校・校内監禁強姦事件……1996
第15章……神戸須磨児童連続殺傷事件……1997
第16章……大阪・中学校教師セクハラ事件……1997
第17章……東京・足立十六中・社会科授業介入事件……1997
第18章……都立高校授業編成「虚偽報告」事件……1997
第19章……黒磯市女性教師刺殺事件……1998
第20章……落語居眠り観客退出事件……1998
第21章……広島県世羅高校・校長自殺事件……1999
第22章……都立高校「爆弾教師」事件……1999
第23章……「お受験」殺人事件……1999
第24章……名古屋市五〇〇〇万円恐喝事件……2000
第25章……中国自動車道少女転落死事件……2001
戦後教育事件史年表……1945?2002
あとがき

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