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労働科学の理論と実際

  • 裴 富吉
  • 価格 2625円
  • 判型:A5判、232ページ、並製
  • ISBN 978-4-8265-0319-8
  • ISBN 4-8265-0319-9
  • 初版発行年月 2000年12月
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内容紹介文

日本における労働科学の創立者・桐原葆見は、倉敷紡績の経営者・大原孫三郎の支援をバックに「労働科学研究所」を設立した。人間労働と合理化理論の実際を、経営学と心理学を駆使して実践的に研究し、戦争協力の名の下に産業界の要請に応じて能率向上、産業合理化を積極的に推し進め科学的管理法を創設した人物である。日本における労働科学の研究とその成果を批判的に検証し、労働科学論の歴史的再検討を試みた労作。

目次

はしがき
[第1章・本書の検討課題?問題提起]1 労働科学の特性、2 桐原葆見「主義」

[第2章・戦時期の主要な展開]第1節・真正なる「労務管理」論?『労務管理』昭和12年/1 労務管理の定義、2 産業合理化/第2節・実践目的のための労働科学?『産業心理学』昭和13年/実践科学「産業心理学」、2 戦争文化と労働科学/第3節・戦争用の労働科学?『戦時労務管理』昭和17年/1 人的資源論、2 労務各論、3「半島人労務管理」問題、4「労働時間」問題、5「生活保全」「文化啓培」「女子労務」など/第4節・女性労働生理学の展開?『月経と作業能力』昭和18年/1 戦争と女性、2『月経と作業能力』公刊の意図、3『職業指導と労務補導』、4 戦時労働体制の関連

[第3章・戦後期の主要な展開]第1節・改竄の書?『産業安全』〈上野義雄共著〉昭和23年/1 戦時と戦後、2 戦時勤労観、3 桐原『労働と青年』昭和15年、4 戦争認識/第2節・民衆の立場の労働科学?『生涯技術教育』1960年/1 誰のための教育か、2 労働科学の任務、3 戦時中の労働科学、4『生涯技術教育』1960年』、5「勤労」ということば、6「能率」ということば/第3節・かくもかよわき労働科学?『疲労と精神衛生』1968年/1 倉敷労働科学研究所創立の時代背景、2 労働を志向する労働科学、3 戦時中の諸論稿、1「人的資源と労働教育」昭和14年3月、2『「新経済倫理」の実践?郷土産業の確立』昭和15年5月、3「産業の再編成と労働科学」『国民思想』昭和15年8月、4「臨戦労務管理の根本問題」『工業国策』昭和16年10月

[第4章・検討と批判?産業心理学史]第1節・日本における産業心理学史/1 日本における産業心理学史、2 桐原葆見の位置づけ/第2節・産業心理学の実践科学性/1 労働科学の実践的問題性、2 実践科学としての労働科学、3 戦争と科学者

[第5章・労働科学者の経営労務論]第1節・産業心理学と労働科学/1 戦時下の産業労働、2 戦時産業心理学史の回顧方法、3 戦時期の含意/第2節・戦争と学問と責任/1 批判の方法、2 批判の内容/第3節・学問の責任と倫理/1 戦争と学問、2 学問の責任

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