TOP 性差別と医療・福祉・社会 死をめぐる自己決定について

死をめぐる自己決定について

  • 五十子 敬子
  • 価格 3675円
  • 判型:A5判、320ページ、並製
  • ISBN 978-4-8265-0240-5
  • ISBN 4-8265-0240-0
  • 初版発行年月 1997年06月
書籍の購入
セブン&アイ ビーケーワン 紀伊国屋BookWeb

内容紹介文

高齢化社会における安楽死・尊厳死問題は、私たちが日常的に直接遭遇する厳しい現実的な課題である。臓器移植が法制化される中で、生命倫理と死の自己決定という焦眉の課題を国際私法の研究を基礎に総合的・実証的に考察した研究書。

目次

出版にあたって/序章 死をめぐる自己決定における問題状況/第1章 終末期の生命倫理/第1節 西欧における死生観/1.命の息―聖書にみる死生観/1)土に生まれ土に返る―旧約聖書における死生観/2)復活の希望―新約聖書の死生観/2.「徳とは何か」―ソクラテスの死生観/3.「死」との論争―ボヘミヤの農夫(Der Ackermann aus Bohmen)の死生観/4.「必然の運命としてとらえ、ただ自然に従って死ぬのみ」というモンテニューの死生観/5.「主よ、永久にわれを見棄てたもうことなかれ」―パスカルの死生観/6.キリスト教のひろがりの中における現代の死生観/1)キリスト教徒数の推移とその影響/2)ローマンカトリック教会の見解/小括/第2節 日本人の死生観/1.歴史的にみた日本人の死生観/2.明治人の死生観/1)子規の世界/2)紅葉の生と死/3)患者の良友、近藤常次郎/3.現代人の死生観/小括/第2章 末期医療の諸問題/第1節 疼痛治療について?1.癌の痛みからの解放/2.強作用阿片系麻薬の使用法/3.医療麻薬の需給状況/4.パリアティブ・ケア(緩和的医療)/5.ホスピス/1)ホスピスの語源/2)ホスピスの歴史/3)近代のホスピス/4)現代のホスピス/5)マザー・テレサの「死を待つ人の家動向/1.生きるに値しない生命の毀滅/2.現代ドイツの安楽死・尊厳死/1)事例紹介/日ヴィティッヒ医師事件/月ハッケタール教授事件/火ダニエラ事件/2)学説の動向/日不作為による(消極的)安楽死/月間接的積極的安楽死/火直接的積極的安楽死/小括/第2節 オランダの状況/1.医師による生命の終結/2.オランダの状況/1)社会的背景/2)法律的見解/3)世論/4)緩和的医療(Palliative Care)/5)良心的異議/6)無能力者/3.安楽死事例および要件/1)ポストマ医師安楽死事件/2)アルクマール安楽死事件/3)シャボット事件/4)乳児安楽死事件/小括/第3節 オーストラリアにおける安楽死法立法化/1.北部準州の「1995年末期患者の権利法」における安楽死あるいは自殺幇助のための要件/2.オーストラリア全体としての安楽死法制定への動向/第4節 イギリスにおける変遷―安楽死と治療の中止/1.1961年「自殺法」について/1)自殺処罰の歴史的変遷/2)1961年「自殺法」制定へ/2.治療の中止/1)ローマ・カソリック教会の見解/2)英国国教会主教会議ならびにイングランドおよびウエールズ・カ ソリック司教会議の覚書/3)判例の動向/日ベビーJの事例/月ベビーCの事例/火T嬢の事例/水C氏者の権利法/日死の定義―1981年大統領生命倫理委員会報告/月生命維持治療の差し控えおよび中止の決定―1983年大統領生 命倫理委員会報告/火統一末期患者権利法(1989年)/3)1985年以降の判例の動向/日クレア・コンロイの事例/月エリザベス・ブーヴィアの事例/火ナンシー・ベス・クルーザンの事例/4)立法の動向/日患者の自己決定権法―その要旨/月イニシアチヴ―その要旨/火プロポジション―その賛成票は47%/水オレゴン州尊厳死法(メジャー16)と住民投票/5)自殺と自殺装置/日自殺の方法/月ヘクター・ローダスの事例/火ジャック・ケボキアン博士と自殺装置/水ワシントン州自殺幇助禁止法に適用違憲判決/小括/第4章 自己決定権をめぐって/1.自己決定の尊重/2.自己決定権とコモン・ロー/3.憲法とプライバシー権/4.カレン・アン・クインランの事例以後の自己決定権/5.アメリカ合衆国におけるプライバシーの権利の憲法上の根拠/6.日本における自己決定権/1)判例/2)学説/第5章 安楽死法立法の是非/第1節 尊厳死と安楽死/1.尊厳死の浸透/第2節 安楽死法の是非/むすび/付記/あとがき/Summary/資料篇/VoluntaryEuthanasia (Legalisation).Bill

関連書籍