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国際通貨問題の課題

  • 片桐 幸雄
  • 価格 2804円
  • 判型:A5判、232ページ、並製
  • ISBN 978-4-8265-0213-9
  • ISBN 4-8265-0213-3
  • 初版発行年月 1996年06月
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内容紹介文

国際通貨問題とは何か。国際通貨問題は、サミットやG7において毎年妥協が繰り返されているように、「福祉国家」的政策のもとでは両立困難な国民経済の安定化と国際協調によってしか維持できない不安定な管理通貨制(変動相場制)に象徴される。この宿命的不安定性は金本位制の崩壊後、世界経済の変化と発展を縦軸に、国際通貨をめぐる国民国家と世界市場のせめぎあいを横軸とする両者の絡み合いに源泉する。資本主義にとって最も解決の困難な課題である国際通貨問題を戦間期を含む国際通貨史を通して実証的に解読した現代資本主義論の新展開。

目次

はじめに/序章 国際通貨の何が問題か/0-1 国際通貨問題研究の困難さとその特質/0-2 国際通貨の形成と国際通貨市場/0-2-補論(1)マルクスの世界貨幣規定/0-2-補論(2)世界市場と国内市場/0-3 国際通貨の不安定性/0-4 不安定化と変化を見る視角/第1章 国際通貨ポンドの安定/1-1 ポンドの国際通貨化/1-1-1 ポンドの国際通貨化をもたらしたもの/1-1-2 国際通貨の条件〓ポンドはいかにしてそれを満たしたか/1-1-3 ポンドの安定をもたらしたもの/1-2 ポンドの安定と国際金本位制/1-2-1 本位制/1-2-2 イギリスにおける金本位制の成立と国際金本位制/1-2-3 ポンドの安定と国際金本位制の関連/第2章 過渡期としての戦間期/2-1 第一次世界大戦後の世界経済/2-1-1 世界市場の構造変化とポンドに対する信頼の低下/2-1-2 国内安定の重要化と国際通貨への影響/2-1-3 大恐慌とイギリスの金本位制停止/2-2 1930年代の混乱と模索/2-2-1 ポンドの金兌換停止がもたらしたもの/2-2-2 「通貨圏」の不安定性/2-2-3 国際通貨の安定を妨げたもの/2-3 管理通貨制〓国際通貨の新たな「しくみ」の胎動/2-3-1 管理通貨制をもたらしたもの/2-3-2 管理通貨制下の資本主義の移行/4-1-1 「ドル本位制」の幻想/4-1-2 変動相場制への移行とその意味/4-1-3 変動相場制のもとでの国際通貨ドル/4-2 変動相場制のもとでの国際通貨市場の動き/4-2-1 国際通貨を巡る市場の成長と変化〓金融革命/4-2-2 流動性とマネーフローの変化/4-2-補論 メキシコのデフォルトと「市場の失敗」/4-2-3 デリバティブの拡大とその影響/4-3 変動相場制の行き詰まり/4-3-1 変動相場制を巡る論議と現実/4-3-2 国際協調の困難さと限界〓国際通貨を巡る変化への国民国家の対応/4-3-補論(1)「ケインズ政策」の終焉/4-3-3 改革案とその問題点/4-3-補論(2)アメリカの「力」の現実/4-3-4 国際通貨を巡る市場と国民国家/結語 再び「国際通貨の何が問題か」/参考文献/あとがき

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